訪問看護は、高齢社会に伴って希望利用者が増えている仕事であり、仕事量も非常に多い仕事です。
近年は、より効率的にサービスが提供できるように設置されているサテライトが注目されています。
今回は、訪問看護におけるサテライトのメリットについて紹介していきます。
訪問看護におけるサテライトって何のこと?
訪問看護のサテライトは、利用者の自宅に近い場所からより効率的にサービスが提供できるようにと設置されている拠点であり、出張所のようなものです。
スタッフの待機場所として、そして訪問看護に必要な道具を保管する場所などとして使われています。
一般的に指定訪問看護事務所は一つひとつの拠点ごとに指定を受ける必要があるのです。
一定要件を満たし場合には、母体である訪問看護ステーションと同様にサテライトも指定を受けることができるようになっています。
訪問看護のサテライトを設置する意義・メリット
訪問看護において、サテライトを設置するメリットはどんな点があるのでしょうか。
訪問看護は、スタッフが事業所から自宅まで時間をかけて移動する必要があります。
同じ市内間での移動のケースもあれば市外まで移動するケースもあるのです。
サテライトを設置しておくと、利用者の自宅からより近い距離間を移動できるので、より効率的に業務を担うことができ、より多くの利用者が訪問看護を利用できるようになります。
つまり、これまでよりも広範囲なエリアで活動ができ、利用者の増やすことができるので収益にもつながるのです。
このほかにも、サテライトを作ることで、自宅から拠点までの距離が縮まることから、万が一の緊急対応が必要になった場合もすぐに駆け付けることができるというメリットもあります。
利用者さんの状態に応じてすぐに動けるので、万が一医療行為が必要になった場合でもスピーディーに対応ができるでしょう。
また、サテライトは主となる訪問看護ステーションが人員基準・施設基準を一度に申請することができるようになっていますので、設置プロセスを大幅に削減することができ、サテライト事務所を簡単に設置できます。
介護報酬や診療報酬などの請求業務については、訪問看護ステーションとサテライト事務所を合わせて一緒に管理することができるため、この業務を母体となる訪問看護ステーションの事務所に集約することでより効率的なレセプト業務を実践できるといったメリットもあります。
サテライト事務所を設置する際の注意点とは
サテライト事務所を設置する際には、気を付けておかなければならないこともあります。
サテライト事務所を置くとスタッフはその分サテライトを主な拠点として配置されることから、スタッフの管理がうまくできなくなる可能性もあります。
母体となる拠点だけでなく、サテライト事務所もきちんと管理ができるように、密な連絡を心がけ、スタッフには報連相を欠かさないように徹底すること、運営の方針を具体的かつ明確にすることが必要です。
しっかりとサテライトと連携を図り、離れた拠点同士でも一体感を持って業務を遂行する必要があります。
まとめ

訪問看護ではサテライト事務所を設置することで、サービスをより広範囲に拡大でき、さらに収益をアップさせることができます。
しかし、別に拠点を増やすことで情報共有や管理がスムーズに進められなくあるおそれもあるため、そのあたりの対策もしっかり検討しましょう。
以上、訪問看護でのサテライト事務所のメリットについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。